朝「何作っているの?」「ニンジンだ~」と給食室のカウンターから可愛い子どもたちの顔がのぞきます。

子どもたちの食べる意欲は、子どもの元気さにつながり、丈夫な体をつくる上でとても大切です。

元気の源となる“食”を任されている栄養士・調理員は、保育者と一緒に考えて調理しています。

安心・安全な食材

食材・調味料については安全な物を選んでいます。そして、味付けは素材の味がよくわかるように塩分少な目の薄味にしています。給食の試食をしたお母さんたちからは、調理する量も多くダシをよくとっているので「薄味ながらも素材の旨味がでていて美味しい」という声が聞かれます。

夏の暑い時は、食欲がでるようにいつもより味付けを濃い目にしたり、ご飯に梅干・ごま・しそをまぜたりと工夫をしています。こどもたちの食欲を見ながら主食の量も増やしています。

お米は、地域の農家の方がつくった無農薬米のお米を使い、七分つきにして食べています。野菜は、季節の旬の物を中心に有機野菜をできるだけ使うようにし、和食中心の給食にしています。揚げ物など油分の多いメニューはあまり作りません。おやつは手作りおやつを基本にしています。

離乳食

初めは、野菜を軟らかく煮たスープから始め、重湯、上顎でつぶせるくらいの軟らかい野菜煮…と子どもの発達に合わせて、離乳食をすすめていきます。

離乳食をすすめる上で、初期・中期・後期といった目安は持ちながらも、子どもの舌の動き・顎の動き・食べる量・便の様子を見ながら作っています。

赤ちゃんでも自分で食べたいという気持ちが満たされるように、軟らかく煮た野菜を子どもが自分の手で掴める大きさに切り、7ヶ月くらいから食べたい物を自分の手で口に運べるようにしています。

赤ちゃんも、ゆったりとした環境の中で食べられるように心がけています。

行事食を楽しむ

春の進級祝い・流しそうめん・もちつき・冬まつり・七草がゆ・節分・ひなまつり・お月見・年長さんとのお別れ会・・・と四季折々の行事食にとりくんでいます。

子どもたちも食作りに参加!

保育園では、畑を借りてきゅうり・トマト・枝豆などの夏野菜、じゃがいも・サツマイモ・大根などを育てています。

子どもたちは、畑仕事の土耕し、草取り・水やりにもよく通います。野菜が育つ様子もよく見ることができ、楽しみにしながら育てた野菜を収穫し、自分たちで調理して食べる時の子どもたちの嬉しそうなこと!いつにも増して食欲がでます。

冬に収穫した大根は、薄く切って軒下に干し、切干大根にして食べることがあります。みずみずしい大根が干されてしなびていく様子は、子どもたちも新たな発見です。その切干大根の煮物の美味しさにまた大喜びです。そんな機会大切にしています。